スマホ依存が気になる今 なぜそろばん?
最近、「うちの子、スマホばかり触っていて心配…」という声をよく耳にします。
小学生・中学生のスマホ使用時間が年々増加する中で、「集中力が続かない」「すぐに飽きる」「勉強に身が入らない」といった悩みも増えています。
スマホを能動的ではなく、(ネットサーフィン・SNSの流し見・再生速度を上げて動画視聴など)受動的に見続けると、いわゆる“スマホ認知症”になる恐れもあります。
“スマホ認知症”とは?
“スマホ認知症”という言葉は医学的な正式名称ではありませんが、近年よく使われるようになった「スマホの使いすぎで脳の働きが一時的に低下する状態」を指す表現です。
これは特に若い世代や子どもにも起こりうるもので、以下のような原理(メカニズム)で発生します。
① 情報の過多 → ワーキングメモリの疲弊
スマホは、SNS・動画・LINE・検索など絶え間ない情報の洪水をもたらします。
これにより脳の「ワーキングメモリ(作業記憶)」がフル稼働し、疲弊していきます。
➡ 結果:
・人の話を覚えられない
・予定をすぐ忘れる
・集中力が続かない
② 受け身の情報摂取 → 記憶の定着ができない
スマホを見るとき、私たちは基本的に「受け身」です。
自分で考えたり、手を動かしたりしないため、海馬(記憶を司る部位)がほとんど働かなくなります。
➡ 結果:
・記憶力の低下
・学習効率の悪化
・物忘れが多くなる
③ 睡眠の質の低下 → 脳の回復が不十分に
スマホの光(ブルーライト)は、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌を妨げ、睡眠の質を下げます。夜にスマホを見て眠れない子どもは増えています。
➡ 結果:
・翌日の注意力・集中力の低下
・気分のムラ、イライラ
・脳の記憶整理ができない
④ 思考や判断の鈍化 → 「スマホ依存」状態に
スマホは「次々と楽しい刺激を与えてくれる」ため、報酬系(ドーパミン)が過剰に働きます。
これにより「考えるより先に手がスマホへ」という依存状態が進行。
➡ 結果:
・自分で考える力の低下
・勉強や人との会話がつまらなく感じる
・イライラしやすくなる
お子様だけでなく、ご自身も思い当たることがあれば、要注意です。
では、どうすればスマホに頼りすぎず、学習習慣や集中力を身につけることができるのでしょうか?
実は、昔ながらの習い事「そろばん」に、そのヒントがあります。
そろばんがスマホ依存に“効く”理由
そろばんは、単なる計算の道具ではありません。
そろばんを使って行う学習は、
- 指を使って物理的に珠をはじく
- 頭の中でイメージを動かす
- 繰り返しトレーニングで集中力を養う
という、まさに“脳の総合トレーニング”です。
スマホのように「受け身の情報」ではなく、自分の頭と手をフル活用して学ぶそろばんは、
- 集中力
- 記憶力
- 忍耐力
- 自己肯定感
といった非認知能力を育むのにぴったり。
また、学校の勉強にも直結する「計算力」「暗算力」も自然と身についていきます。
もちろん授業中はスマホを見ることはできないので、“デジタルデトックス”もできます。
脳科学の観点からも注目されています
最新の研究では、そろばん学習によってワーキングメモリや前頭葉の働きが活性化し、注意力や自己制御力が向上することもわかってきています。
さらに、ある調査では、そろばんを習っている子どもは、習っていない子どもと比べて「やり抜く力」「自分で考える力」が高い傾向にあるという結果も出ています。
まとめ

スマホと上手に付き合う力を育てるために
完全にスマホを排除することは難しい時代。
でも、だからこそ「集中して取り組める時間」をそろばんで作ってあげることは、とても大きな価値があります。
「そろばんをやるようになってから、スマホの時間が自然と減った」
「前よりも勉強に集中できるようになった」
という声も、いただいています。
お子さまに、未来を切り開く“本物の力”を。
ぜひ一度、そろばんの体験を通じて実感してみてください!