伸びる子は「才能」より“ほめられ方”が違う
「うちの子、習い事で伸び悩んでいる…」
「やる気が続かなくて困っている…」
そんなご相談をよくいただきます。
実は、習い事や勉強の伸び方を決めているのは、
才能でも、やる気でもなく、“ほめられ方”が大きく関係していることをご存じでしょうか?
心理学や脳科学の研究では、
ほめられる言葉の質とタイミングによって、
こどもの集中力・モチベーション・学習効率が大きく変わることが分かっています。
今日は、ピアノ・スポーツ・英語・そろばん・勉強…
どんな習い事にも共通して使える
「ほめ方のコツ」をわかりやすくご紹介します。
結果ではなく“プロセス”をほめる子は 必ず伸びる
多くの保護者がつい言ってしまいがちなのが、
❌「すごいじゃん!できたね!」
❌「100点、よく頑張った!」
もちろん結果を喜ぶのはOK。
でも結果だけをほめると、こどもは
「できなかったらほめてもらえない」
と考え、挑戦が減ってしまいます。
一方、プロセス(取り組み方) をほめられた子は
「努力すれば成長できる」という“成長思考”が育ちます。
■ プロセスほめの例
⭕「最後まで集中できたね!」
⭕「うまくいかなかったけど、あきらめなかったね」
⭕「自分で工夫して取り組んだの、気づいてる?」
この声かけだけで、やる気スイッチの土台ができます。
小さな変化に気づく大人の言葉が こどもを伸ばす
習い事でも勉強でも、
一気に伸びる瞬間は実は少なく、
ほとんどが“小さな積み重ね”です。
だからこそ、保護者が
「小さな成長に気づいて、言葉にしてあげる」
ことがとても重要です。
■ 具体例
集中して座れる時間が少し長くなった
細かい動作(指・姿勢)が整ってきた
自分から「もう1回やる」と言った
苦手な問題に挑戦できた
たったこれだけでも、こどもの脳は
「ぼく、できてるんだ」
「もっとやってみよう」
と感じます。
小さな変化を大げさにほめる必要はなく、
気づいてあげるだけで十分なんです。
他の子と比べない“成長実感”が 自信を支える
兄弟やお友達との比較を続けると、
こどもは自分のペースを見失い、
やる気が落ちやすくなります。
比較するなら、
「過去の自分」と比べるのが一番伸びる方法。
■ 比べ方の例
❌「○○ちゃんはもう6級だよ」
⭕「前より5分早く終わったね!」
❌「なんであの子みたいにできないの?」
⭕「前より積極的になってるよ!」
こどもは、自分の成長を感じると
どんどんチャレンジするようになります。
ほめられた子が挑戦できるのは“脳の仕組み”が関係している
ほめられた瞬間、脳からは
ドーパミン(やる気ホルモン) が分泌されます。
これは
・記憶力
・集中力
・反復力
・チャレンジ精神
を高める最強のホルモン。
つまり、ほめられると
「もっとやりたい!」
という気持ちが自然と湧き上がるのです。
だからこそ、
ほめる → 挑戦する → できる → またほめる
という好循環が起こり、
習い事も勉強も一気に伸びていくのです。
家庭ですぐ使える“今日からのほめ方”5選
簡単に始められて、効果が出やすいものだけを厳選しました。
✔ ① 行動を具体的に言葉にする
「さっき、自分から準備してたね」
✔ ② 結果ではなく工夫をほめる
「わからなかったところを質問できたの、よかったよ」
✔ ③ 途中の頑張りに注目する
「ゆっくりでも、最後までやりきったのがすごいよ」
✔ ④ できた“理由”を伝える
「毎日少しずつ続けたから、今日できたんだね」
✔ ⑤ 感情ではなく“事実”をほめる
「昨日より鉛筆の持ち方が安定してるよ」
たったこれだけでも、
こどもの自己肯定感や集中力に大きな変化が出ます。

まとめ
ほめ方だけで 習い事も勉強も大きく変わる
習い事や勉強の伸びは、
「どれだけ練習するか」ではなく、
「どんな言葉をかけてもらって育つか」
で大きく変わります。
プロセスをほめる
小さな変化に気づく
過去の自分と比較する
ほめるタイミングを逃さない
この4つを意識するだけで、
お子さんは今よりもっと、のびのびと挑戦できるようになります。
習い事にも勉強にも家庭学習にも使える“声かけの技術”。
ぜひ今日から取り入れてみてくださいね^^

